ゆっくり育ってほしい その1

 お子さまを持つ世界中のご両親は、子どもたちがのびのび育って欲しいと願っているのではないでしょうか。そのためには、親が「のびのび子育て」を心がける必要があるようです。

 今回はアン・サリーさんの子育て観をご紹介し、子育てにお役に立てていただければ嬉しい限りです。

ある雑誌に掲載されていたインタビューの記事を読んでいまして、共感するものがありました。彼女のご主人はトランペット奏者の飯田玄彦さんです。彼女自身歌手であり、医者であり、二児(一歳と三歳)の母親です。 子育てするうえでこころがけていること、の問いに答えています。「下の子が生まれてから、平日の勤務時間を短めにし、その後の時間を子どもと過ごす時間にしています。・・・子どもと一緒にいるときは、仕事のことは考えずに、子どもとの時間に集中するようにし、その子なりの訴えをなるべくキャッチするようこころがけています」と。

 子どもからのメッセージは、親との駆け引きはまったくありません。親が計算して子どもの言い分を分析する必要はありません。そのまま聞けばよいことです。そうしないときに、「悪知恵」の温床が子どもの中に育っていきます。

さらに続けます。「家ではめったにテレビをつけません。なるべく人間の五感を磨かなくても済むようにするのがテレビなどのメディア。テレビがついていると、・・・からだが動かなくなってしまいます。でも、からだを使ってあそぶことのほうがずっと大事だと思うのです。ですから、子どもには、メディアを通した世界ではなく、からだを使ったり、実際にそのものに触れる体験を、と思っています」と。

・・・つづく・・・